LLPにおける固定資産の取扱い

こんにちは

そろそろ梅雨明けでしょうか?暑いです。。。
固定資産を会計上処理する際、その金額の多寡により、消耗品として一括経費処理したり、固定資産として資産計上したりします。

新たな疑問として出てきたのが、次のようなケースです。

組合員A 個人 (損益分配割合50%)
組合員B 個人 (損益分配割合  5%)
組合員C 法人 (損益分配割合15%)資本金3億円
組合員D 法人 (損益分配割合30%)資本金100万円

今回、95万円の機材をLLPとして購入した際の経理処理をどうすべきか...

各組合員の認識すべき金額は

組合員A 個人 475,000円
組合員B 個人  47,500円
組合員C 法人 142,500円
組合員D 法人 285,000円 合計950,000円

となります。各組合員の意向を聞くと、

組合員A 当然資産計上しかない
組合員B 当然一括経費計上したい
組合員C 大企業なので、3年一括償却としたい
組合員D 少額減価償却資産として、一括経費計上したい

とバラバラの意見になったとしまう。実務上、LLPにて取得資産を一括経費計上するのか、資産計上&減価償却するのか決めないと、収拾がつきません。

このような場合取り得る方策としましては、全組合員において税務調整の生じない資産計上(組合員Aの行うべき処理)とするのが無難だと思われます。

もし、組合員Cの発言権が強く、一括経費処理を行った場合は、組合員Aは、独自に減価償却超過額を計算し、法人税申告上別表四加算を行う必要がでてきます。

LLPで資産は持たない方が良いですね~!