国会答弁から読む日本版LLP(有限責任事業組合)Part1

こんばんは、今日からは日本版LLP法が国会で承認を受けるために開催した経済産業委員会の議事録(平成17年4月26日)から、推進する経済産業省の意図、考え方そして問題点などを見て行きたいと思います。

<議事録抜粋>
○小林温君 最後に経済産業省さんにまた同じ質問をお伺いしたいと思いますが、後ほどベンチャーの視点というのを中心にまた法律案の中身について議論させていただきたいと思うんですが、やはり経済産業省さんは我が国の新しい産業をいかに育成して国際競争力を上げていくかということ、その責任を担っているわけでございまして、そういう点からも再度、このLLPとLLCの将来的な在り方について御見解をお伺いしたいと思います。

○国務大臣(中川昭一君) LLP、LLCはイギリス、アメリカがある意味ではお手本でございますけれども、日本が柔軟な企業活動をしていく上で非常に大事なポイントだろうというふうに思っております。
 日本の法制度におきましては、CとPとで沿革が違うわけでございますけれども、そこを何とか統合をしていきたいということで、法務省あるいは財務省、そして経済産業省で統合していきたいなということで、このLLP、LLC、若干時間的なタイムギャップがございますけども、これをやっていきたいなというふうに思っております。法人税の問題とかその他幾つかタイムギャップがございますけども、とにかく使い勝手のいいようにしていきたい、それがユーザーにとって非常にいいことだと思っておりますので、そういう意味でユーザーにとってプラスになるような制度をつくっていきたいというふうに思っております。
<以上、議事録抜粋>

くだらないことですが、みんな君付けで呼ぶのが面白いです..(笑)

さて、以下の答弁から立法サイドもLLCとLLPを、現在準備を進めている形態で満足しているわけではなく、今後さらに利用者にとって分かりやすく、使い勝手の良い制度に整備していくことを目指しているんだ、と再確認しました。また最終目標はやはりLLCの構成員課税(パススルー)の実現というところでしょうか。。。 

ではまた♪

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第162回国会 経済産業委員会 第14号
平成十七年四月二十六日(火曜日)
   午前十時開会
○政府参考人の出席要求に関する件
○有限責任事業組合契約に関する法律案(内閣提出、衆議院送付)

【以下、答弁しているお役人】

   国務大臣
       経済産業大臣   中川 昭一君
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